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補聴器に関する情報を発信します


by voice-ha

冬場の電池

ひとつ前の記事で、補聴器の電池について触れていましたので。
今回は簡単に補聴器の電池、『空気電池』について簡単に紹介致します。

だんだんと寒さも厳しくなり、ストーブを使用される方も多いかと思います。
実はこの季節、補聴器で使用する『 空気電池 』にとっても厳しい季節なのです。

空気電池(空気亜鉛電池)のプラス側にはシールが貼ってありますね。
そのシールをはがすと、小さな空気孔があります。
空気孔から空気中の酸素が入る事により、電池内部で化学反応が起こり、電気が作られます。
シールを一旦はがしてしまうと、使用していなくても放電状態が続く為、電池が減ってゆきます。

空気電池は特性上、低気温や二酸化炭素、乾燥に弱いです。
その為冬になると、いつもより電池の減りが早くなるのです。

化学反応により電気を作る為、外気温度が低いと発電能力が劣ります。
冬場は新しい電池に交換した際、聞こえるまでに時間がかかることがあります。
その場合は電池を手で暖めてから補聴器に入れ、1分~2分程お待ちください。
(それでも音が出ない場合は故障の可能性がありますので、ご相談ください。)

ストーブや石油ファンヒーター等を使用した時や、狭い部屋に大勢の人がいる場合。
換気を十分に行わないと、
二酸化炭素と乾燥の影響で電池寿命がおよそ60%近くまで減少します。
また、補聴器に電池を入れたまま乾燥ケースに入れると、
電池寿命がおよそ50%近くまで(シールをはがした状態で乾燥ケースに12時間以上保管した場合)減少します。


参考までに乾燥ケースに補聴器を入れる際は

冬場の電池_b0180792_19455480.jpg


↓(横から見た写真)

冬場の電池_b0180792_19544317.jpg


このように保管するといいかもしれません。
人にとっても辛い季節ですが、補聴器にとっても同じ季節です。
ご自身の為にも、補聴器電池の為にも換気を十分に行いましょう。


冬の電池管理には少々気を付けてくださいね。



~ 冬場の電池使用注意まとめ ~

●外気温が低い場合は、手などの体温で暖めてから補聴器に入れ、2分程待つ。


●ストーブや石油ファンヒーターなど、火気を用いる暖房機器を使用する場合や
 狭い部屋に大勢の人がいる場合は換気を十分に行う。


●乾燥ケースに保管する際、電池は乾燥ケースの蓋上に置く。





わらび店 名古屋
by voice-ha | 2013-11-17 20:01 | 補聴器